バルト海沿岸の旅程
新たな冒険への出発です!リトアニアに続き、2020年より、ラトビアとエストニアがユーレイルパス対象国に加わります。他では出会えない体験を求めて、バルト三国を旅するチャンスの到来です。
素晴らしい自然の風景やユネスコ世界遺産から、ユニークでエキサイティングなグルメや伝統の数々まで、バルト三国ではまったく新しい体験が楽しめます。パスを片手に列車に乗って、さっそく出かけましょう。観光客が多い人気のルートを離れ、もう一つのヨーロッパを発見する冒険を求める方に最適な旅程です。
旅のはじめに
旅程の内容に応じて、リトアニアのカウナスから旅を開始するほか、エストニアのタリンから南方へと向かうこともできます。ヴィリニュスへは、ポーランドのビャウィストク (Bialystok) から列車でアクセスできます。タリンへは、フィンランドのヘルシンキやスウェーデンのストックホルムからタリンクシリヤ (Tallink Silja) のフェリーで向かうことができます。また、バイキングライン (Viking Line) のフェリーでヘルシンキからタリンへ渡ることもできます。いずれのフェリー会社でも、ユーレイル パスホルダーには割引が適用されます。旅の予定に合った路線を利用しましょう!
バルト諸国での鉄道の旅は、他のヨーロッパの国々のそれとは少し異なります。列車の中には、特定の日や限られた本数しか運行しないものもありますので、スケジュールをよく確認し、運行日時をしっかりと確かめましょう。
カウナス
バルト諸国の旅の途中で立ち寄るのにぴったりのカウナスは、中心部に位置する街です。かつてはリトアニア首都であった時期もあり、2022年にはヨーロッパ文化首都となる予定です。ひとたび街に到着すれば、その理由がすぐに分かるでしょう。ネリス川とネムナス川が合流する地点に中世の建築、少し変わった博物館や活気のある歩行者専用通りが集まり、存分に散策を楽しめる街です。
クライペダ (Klaipėda)
海沿いの街、クライペダの中心部を散策すると、リトアニアの過去の歴史を偲ぶことができます。街の半木骨造の建物には、ドイツの影響が色濃く見られます。クライペダは、至るところでアートに出会える街で、街じゅうに大小さまざまな彫刻が点在し、こうした芸術様式が中心の彫刻公園も見られます。
手頃な価格のチケットを購入してフェリーに乗れば、あっという間に地域最大の観光スポット、クルシュー砂州に到着。バルト海とクルシュー潟を隔てる細長いこの砂州は、ユネスコ世界遺産に登録されており、それだけの価値がある場所です。丸一日を費やして、動く砂丘と奇妙な形の「踊る森」が織りなす美しい自然の景観をじっくり味わうのもおすすめです。
ヴィリニュス
リトアニアの首都ヴィリニュスは、知る人ぞ知る目的地を訪れたい旅行者にとって見逃せない出発点です。その魅力は、ヨーロッパで最大規模を誇る中世の旧市街、無数の公園や緑地帯だけではありません。ヴィリニュスはとても現代的な都市です。
あらゆる種類のトレンディなバーやレストランが揃い、市中心部では熱気球などのユニークなアクティビティも楽しめます。
ダウガフピルス (Daugavpils)
ラトビア第二の都市、ダウガフピルスは、その名の由来であるダウガヴァ川のほとりに位置し、ラトガレ(東ラトビア)地域随一の街でもあります。ラトビア文化を味わうためのスタート地点としてはぴったりの場所で、観光客向けの多数のアトラクションに加え、ラトビアの日常生活が垣間見える街です。
4つの異なる宗派の教会が近接する名高い教会の丘は必見です。また、ダウガフピルスには、有名劇場や職人が技を競う陶芸工房も多数あります。
リガ
あらゆる場所で魅力的な見どころが見つかるリガは、多様性に溢れた楽しい街です。中世からアールヌーヴォーまで、さまざまな様式の建物が立ち並ぶ旧市街は、さながら歴史の展示場。さらに深く歴史を知りたい方は、占領博物館に足を運びましょう。長年に渡るラトビアのさまざまな占領時代とその後の独立国としての復活を紐解く展示が見逃せない博物館です。
歴史を存分に学んだ後でお腹がすいたら、飛行船の格納庫を再利用した建物が特徴のリガ中央市場に向かいましょう。 手頃な食事にぴったりなラトビアの名産物、他では見つからない地元の工芸品や実に多様なクラフトビールが見つかる場所です。
スィグルダ (Sigulda)
ガウヤ川の渓谷に位置するスィグルダは、ハイキングや探索にぴったりの広大な歴史ある森林を擁する自然愛好家にうってつけの美しい街です。城跡を散策すると、圧巻の景色を背景にかつて貴族が過ごした静かな暮らしをありありと思い浮かべることができます。6月にこの街を訪問する機会があれば、野外オペラフェスティバルをお見逃しなく。
また、スィグルダはアドベンチャースポーツ好きにもうれしい街です。冬はボブスレー、夏はバンジージャンプなど、スリル溢れるスポーツにぜひ挑戦してみましょう。
ツェーシス (Cesis)
さまざまな城に出会える国、ラトビア。すべての城を訪れるには数か月を要しますが、ツェーシスでは最も長い歴史を誇る城のひとつを見学することができます。北方へ向かう旅の途中では、13世紀まで由来を遡るツェーシス城にぜひ立ち寄りましょう。
ヴァルガ (Valga)
エストニアへ旅を続けるには、まず国境の町ヴァルガへ列車で向かいます。過去の紛争により半分に分断された街で、ラトビア側はヴァルカ (Valka)、エストニア側はヴァルガ (Valga) とそれぞれ呼ばれています。現在では、両者の関係は穏やかなもので、時間に余裕があれば徒歩で片方からもう片方へ移動することもできます。
ここでラトビアの列車からエストニアの列車に乗り換え、旅を続けます。
タルトゥ (Tartu)
知的なひとときが楽しめる街、タルトゥ。名門のタルトゥ大学から醸し出される学生街の雰囲気があります。エストニア第二の規模を誇るこの街では、生活のあらゆる側面を結び付ける役割をこの大学が果たしています。多くの学者を輩出したこの街では、多彩な訪問者に向けた多数の文化的な見どころが楽しめます。滞在中は必ずエストニア国立博物館を訪れましょう。
タルトゥは真面目一辺倒の街ではありません。学生の多い街らしく、クリエイティブなイベントや活気あふれるナイトライフも見逃せないポイントです。
タリン
ソ連崩壊後、最大の発展を遂げた都市のひとつとも言えるタリンは、バルト三国の過去と現在が完璧にミックスされた魅力的な街です。旧市街のろうそくの明かりに照らされた中世がテーマのレストランからシックでトレンディなローターマン地区まで、わずかな時間で足を運べます。
また、ハイテクスタートアップ企業が集積する街でもあり、どこに行っても若々しく、イノベーティブな雰囲気を感じられます。
バルト海を巡る冒険の計画を立てる準備はできましたか?
見どころすべてを満喫できるレイルパスは1つだけ。リトアニア、ラトビア、エストニアで必見のハイライトを楽しみたい場合でも、知る人ぞ知るスポットを探訪したい場合でも、ユーレイル グローバルパスは冒険に欠かせないツールとして役立ちます。
通貨の変更
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