旅行中の食品の廃棄を減らす5つの方法
2023年11月1日
旅行の最初の夜、列車から降りると、お腹がグーグー鳴っています。
レストランに座り、いくつか料理を注文し、一口一口を楽しんでいると、突如、お腹がいっぱいになってしまい、お皿にたくさんの食べ物が残っていることに気が付きます。
よくある状況ではないでしょうか。ほとんどすべての旅行者が、旅行中に食べ物を無駄にしてしまうという経験に心当たりがあることでしょう。
実際に、食品の廃棄は広範囲にわたる問題となっています。欧州委員会によれば、EU域内だけでも年間5,800万トン超の食品廃棄物が発生しています。
「地球上のあらゆるコミュニティで、完全に食べられる状態の食べ物が毎日廃棄されています」と、食品廃棄物を減らし、困っている人々に食料を供給することに焦点を当てたボランティア主導の運動 REFOOD の創設者兼代表の Hunter Halder 氏は説明します。「こうした同じコミュニティの中に、飢餓や食糧不安に苦しむ人々がいます。」
また、欧州委員会によれば、EUの食品システムから排出される温室効果ガスの約16%を食品廃棄物が占めています。
欧州委員会の食品廃棄物に関するFAQページには、「食品廃棄物を加盟国に例えたら、温室効果ガス排出源として第5位となるでしょう」とされています。
幸いなことに、小さな変更で旅行中に発生する食品廃棄物の量を減らすことができます。
次回の旅行で留意したいヒントを以下でいくつか紹介します。
旅行前に冷蔵庫と食料庫を空にする
旅行から戻ると、冷蔵庫の中の野菜がだめになっていたり、パントリーの中に古いパンが入っていたりしたことはありませんか?
これは非常によくあることです。最近の調査では、欧州連合(EU)の食品廃棄物のうち家庭から出る割合は54%にも上ることが判明しています。
旅行中の食品の廃棄を避ける取り組みは、出発前から始まります。出発までの数日間は、食事の計画を立て、食料品の買い物を減らし、旅行中に消費期限切れになる可能性のある食品を食べるように努めましょう。
少量ずつ複数の料理を注文する
食品廃棄物を手軽に減らすには、旅行先のレストランで食事をするときに「食べられる以上のものを注文しない」のが一番だと Halder 氏は言います。
しかし、これは言うは易く行うは難しで、特に旅先で試してみたい珍しい食べ物がたくさんある場合にはなおさらです。そのため、Intrepid Travel の Ana Morgado 副オペレーションマネージャーは、少量の料理を注文して一緒に旅行する友人や家族とシェアし、最初の料理を食べ終わってもまだお腹が空いている人がいれば、追加注文することを勧めています。
「みんなが少しずつ全部食べられるよう、どれも少しずつ注文するのがおすすめです」と同氏。「食べ終わってもまだお腹が空いていたら、いつでも追加注文できます。」
持ち帰り用の再利用可能な食品容器を持参する
最善を尽くしても、食事の最後に食べ物が余ってしまうことがあります。このような場合に備え、旅行に再利用可能な容器を1つか2つ持参すると、食べ物を持ち帰って後で楽しめます。
「レストランによっては、持ち帰り用の袋を用意していないところもあります。そうした場合、再利用可能なマイ容器の持参が非常に役に立ちます」と REFOOD のボランティアである Frederico Ramos 氏は説明します。
この戦略は、地球にもお財布にも優しい方法です。次の目的地への途中の駅に向かう途中で、急いでテイクアウトの食事を購入して余分な時間とお金をかけることなく、冒険しながら道中で残り物を楽しめるのです。
食料品の購入に関しよい習慣を身につける
旅行中に市場や食料品店を訪れることは、現地の文化に浸りつつ食費を節約できる素晴らしい方法です。欧州委員会は、食料品の買い物の際、旅行中に食べきれないほどの食料品を買わないよう、以下の習慣を推奨しています。
- 事前に買い物リストを作成します。これは、旅行中に試してみたい地元の名物を追跡するのにも役立ちます。
- 可能であれば、空腹時の買い物は避けます。満腹状態でショッピングをすると、新しい場所でのショッピング体験をゆっくり、より深く味わうことができます。
- 市場や商店では「見た目のよくない」果物や野菜が値引きされていることがあります。手にとってもらえない見た目が不完全な(ただし品質は良い)農産物を購入することで、食品廃棄物を削減しながらお金を節約できる可能性があります。
食料の寄付の機会を探す
旅行を計画する際には、訪問先に個人からの食料の寄付を受け付けている団体があるかどうかを調べてみるとよいでしょう。
例えば、REFOOD では、個別密封された未開封の食品を受け入れています。「REFOOD のセンターでは、食品が無駄にされず、よい状態で保管され、困っている人々に提供される環境が保たれています」と REFOOD の Marta Sousa Mendes 氏は電子メールで回答しています。
個人からの食料の寄付を受け付けている団体があったら地図上でマークを付けておくと、簡単に見つけられるようになります。
「正しい情報と計画があれば、違いを生むことができます」と Mendes 氏は語ります。
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